これって一体どういう意味なの?どんな料理に使うべきなの?
と困っている方
この記事は
・鮭の切り身の表示別の料理方法
についてまとめています。
同じ種類の鮭でも加工方法によって味が変わるので詳しく解説していきます。
これを見れば、料理に合った鮭の切り身を選べますよ。
鮭の甘口の表示の意味は?
スーパーの鮮魚コーナーには『紅鮭』『銀鮭』など、たくさんの種類の鮭の切り身が並んでいます。
そして『甘口』『辛口』など、塩分の違いの表示がありますが、いまいちハッキリとした区別が分かりません。
1つづつ解説していきます。
<鮭の種類と特徴>
・紅鮭 身が濃い紅色をしている。
脂は少ないですが身はしっかりとした濃い味で、塩焼きに合います。
・白鮭 スーパーで売られている最も定番な鮭。
脂は控えめなのでさっぱりとした淡白な味わいです。塩焼き、ムニエルに合います。
・銀鮭 チリ産か宮城産の養殖もの。
脂がのっていてふっくらしていますが養殖臭さが少しあります。塩焼き、ムニエル、石狩鍋に合います。
・アトランティックサーモン ノルウェー産かチリ産がほとんど。
脂がすごいのに癖がないマグロの味に近いサーモンです。刺し身、寿司、マリネに合います。
・トラウトサーモン(ニジマス) 淡水魚のニジマスを海で養殖できるように品種改良したもの。
脂がのっているのでサーモンの中でも鮭に近い味です。刺し身、寿司、マリネに合います。
・キングサーモン 北米ではサケの最高品種で高級食材。
天然のキングサーモンは脂がしっかりのっていて身がしまっています。塩焼き、スモークに合います。
<甘口、中辛、辛口の表示の意味>
これは塩分濃度の違いを表示しています
中辛…身の塩分濃度が3%以上6%未満
辛口…身の塩分濃度が6%以上10%未満
最近は甘口の鮭がよく売られていますが、同じ甘口であっても塩味は様々なんです。
スーパーや商品によって塩加減は異なります。
お好みの塩鮭を探してみるのもいいですね。
<昔は塩蔵、今は定塩>
・塩蔵(えんぞう)とは、食べ物を長期保存するためや味を付けるために食塩に漬けておく古くからの方法。
・定塩(ていえん)とは、鮭の部位による塩加減が均一にできて、塩分濃度もしっかり管理できる塩水に漬け込む現代の方法。
塩に漬け込み熟成する塩蔵に比べると、定塩は脱水や熟成が進まないため、鮭の旨味が少なく水っぽくなります。
鮭の切り身の表示別の料理方法は
鮭切り身の表示別の特徴を生かしたレシピをご紹介していきましょう。
<甘口編>鮭とズッキーニのマヨネーズ焼き(4人分)
材料:甘口塩鮭3切れ、ズッキーニ1/2、玉ねぎ1/2、ミニトマト3個、マヨネーズ・乾燥パセリ適量
①塩鮭は骨を取り除き、一切れを4等分に切る。
ミニトマトは半分に切っておく。
②ズッキーニは薄切りにして、②玉ねぎはくし切りにして、それぞれレンジで600Wで1分加熱する。
③耐熱容器に玉ねぎ、ズッキーニ、塩鮭の順にのせていく。
マヨネーズを全体にかけ、乾燥パセリをふりかける。
④180度のオーブンで10分焼いて、出来上がり。
焼きすぎると塩鮭がかたくなるので、オーブンによって焼き時間を調整してください。
ズッキーニでなくかぼちゃでもおいしいですよ。
<中辛編>鮭の混ぜご飯(4人分)
材料:中辛塩鮭3切れ、砂糖大3、酢大4、ご飯3合、大葉10枚、いりごま大2、海苔適量
①米をといで普通の水加減で炊飯する。
塩鮭は焼いて骨と皮を取り、ほぐす。
②大葉は縦半分をさらに縦に切って、横に千切りにする。
炊きたてのご飯に砂糖と酢を混ぜたものを加えて、しゃもじで切るように混ぜる。
③ご飯に酢がなじんだら、鮭とゴマを入れて混ぜる。
混ざったら盛り付け用を残して大葉を軽く混ぜこむ。
④お皿に盛って、飾りの大葉と海苔をのせて出来上がり。
さっぱりとした酢飯なので、あっという間になくなってしまうお気に入りの味です。
<辛口編>辛口塩鮭のころころコロッケ(小12個)
材料:辛口塩鮭1切れ、じゃがいも4個、市販のタルタルソース大1~2、合わせ調味料(マヨネーズ:小麦粉:水を1:1:1)、衣用パン粉・揚げ油適量
①塩鮭は骨を取り除き、ほぐす。
じゃがいもはゆでてマッシャーなどでつぶし、タルタルソースと混ぜ合わせる。
②塩鮭の身とつぶしたじゃがいもを合わせて、手で丸く成形する。
③ 合わせ調味料を②にまとわりつかせる。
170℃くらいに揚げ油を熱し、パン粉をつけてきつね色なるまで揚げたら出来上がり。
中辛辛口塩鮭の味はご飯によく合うので、おにぎり以外で何か合うものはと思い作ってみました。
まとめ
鮭の甘口の表示の意味や鮭の切り身の表示別の料理方法についてご紹介しました。
・鮭切り身の表示別の特徴を生かしたレシピを作ると、さらにおいしく食べれる。
私はもっぱら、生鮭に自分の好みで塩をふって塩焼きにして食べています。
でも子供たちは、甘口塩鮭を喜んで食べます。しっかりとした塩味だからでしょうね。
塩分が気になる塩鮭ですが、調理をする際に塩鮭分の塩を減らすといいですよ。
塩鮭の切り身を表示別で使い分けて、料理に取り入れるとメニューの幅が広がります。