中華のデザート、杏仁豆腐。
トゥルンとした食感のする白い土台に、ぽつんと赤い実がトレードマークのデザートですが、この杏仁豆腐、ネット上で「体に悪い?」なんて噂があちこちでささやかれています。
本場中国の歴史の古いデザートなのに、本当に食べたら体にマイナスなの?
というわけで、
・杏仁豆腐を食べすぎると青酸が体に入る?
に、ついて今回はまとめてきました。
杏仁豆腐が体に悪いとされるのは、それに使われている「杏仁」という花の種の成分に由来しています。
杏仁豆腐に使われているくらいの分量なら多少食べ過ぎても問題ないが、杏仁の実をそのまま、あるいは粉末を直接体の中に過剰摂取するのは体に悪いとされています。
ネット上のカロリー計算のサイトや、栄養管理士のサイト、食品メーカーのサイトなどに基づきまとめてきましたので、杏仁豆腐が好きだという方や、健康志向の方はぜひ続きをどうぞ!
杏仁豆腐は体に悪い?成分は?
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ネットでなどでささやかれる「杏仁豆腐は体に悪い?」といった噂。
それが本当なのかどうかと言えば、「そんなことはまったくない」というのが結論です。
なぜ、杏仁豆腐が「体に悪い」なんていう風に言われるのか?
それはひとえに、杏仁豆腐に使われている「杏仁」という花の種が原因です。
杏仁豆腐に使われている材料
杏仁豆腐に使われている材料は主に以下の食材です。
・砂糖
・牛乳
・ゼラチン
・クコの実(上にのった赤い実)
「杏仁」、つまりあんずの種を粉末状にし、そこに砂糖や牛乳を混ぜ、ゼラチンで固めることで杏仁豆腐が出来上がります。
杏仁に含まれる成分
杏仁に含まれる成分は主に、
・アミグダリン
の二つがあり、このうち「アミグダリン」というものが体に悪いといわれている成分です。
詳しくは後述に回しますが、このアミグダリンは確かに食べすぎると体に悪いとは言われます。
ですが、杏仁豆腐に使われているくらいならば何ら問題はありません。
杏仁豆腐は食べ過ぎると青酸が悪影響を与える?
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杏仁豆腐は食べても特に体に悪いというわけではありません。
その理由を詳しく解説します。
杏仁豆腐が体に悪いと言われる理由
繰り返しますが、ネットなどで杏仁豆腐が体に悪いとされている理由は、「杏仁」というあんずの種のパウダーを使われていることがその所以です。
そのあんずの種には「アミグダリン」という成分が含まれています。
アミグダリンはあんずの種に限らず、ウメやモモ、ビワなどの種にも含まれている成分です。
元々アミグダリンはビタミンB17という名称でもありましたが、しかしビタミンに属する性要素がないということで、今はその名称は使われていません。
アミグダリンは別名レートリル、日本語で言うと、「青酸配糖体」というものです。
青酸はそのものは体に悪いものとされます。「青酸中毒」という言葉が時たま使われるように、過剰に摂取した場合はめまいや嘔吐、低血圧などが引きこされ、大変危険です。
杏仁豆腐が体に大丈夫な理由
しかし杏仁豆腐に使われる場合はそうではありません。
杏仁豆腐に使うにあたって、種を乾燥させて粉末状にしますが、それを入れて杏仁豆腐を作るわけで、実質的に杏仁豆腐に使われる量はそこまで多くありません。
種や粉末をそのまま過剰に摂取した場合は危険ですが、しかし杏仁豆腐に使われているくらいならば、青酸の量を気にする必要はありません。
ですので、杏仁豆腐をある程度多く食べたとしても、その中に含まれる青酸の量は多くはなく、体に問題はないというわけです。
少なくとも5個、6個の杏仁豆腐は、まったく問題のない量です。
もちろん青酸以外でいうところの、杏仁豆腐の糖分などの過剰摂取による体への影響は、また別の話にはなりますが。
ちなみにスーパーなどで市販されている安価の杏仁豆腐は、「杏仁」ではなくアーモンドパウダーや香料を使用して作られていることが多く、こちらは青酸を気にする必要はまったくありませんので、いくら食べても大丈夫です。
まとめ
ネットでささやかれる「杏仁豆腐は体に悪い」という噂。
それが本当なのかどうかについてまとめてきました。
今回のまとめ!
・アミグダリンには青酸がたしかに含まれているものの、杏仁豆腐に使われている量としてはかなり少なく、多少多めに食べたとしても問題はない。
杏仁豆腐のあの独特の味について、「杏仁」というものが使われているのを今回初めて知りました。
花の種を使っているということで、本当に青酸が入っていることには驚きましたが、食べても問題ないということで安心できました。
皆さんも、これまで通りに杏仁豆腐を食べて舌鼓をうってくださいね。
では、ここまでお付き合いいただきありがとうございました。